アース化研
自動車の塗装とは
塗装は何の為にあるでしょう
塗装の役割
 車体の防錆はもちろんですが、同時に貴方の大切な愛車を輝かせる、美しいアクセサリーでもあります。 しかし、その輝きも、時が過ぎるにつれ色あせてきます。

塗装の表面に埃や排気ガスの中に含まれるタール物質(DPM・SPM)やブレーキパットの削りカス金属粉等の異物が乗り、数日して雨が降ると、雨水は異物にしみ込み、車体全面にベットリとくっついてしまいます。

 一般的な例として、淡色車のサイドミラーやバンパー部分に黒いスジができているのを見ることがあります。その黒い物質がタール物質(DPM・SPM)です。これらはいつも空気中にただよい、私たちもこの中で生活をしています。

 そして後日、洗車しても何となく塗装表面がざらついた感じと、色がくすんで見えスッキリせず、すぐに汚れてしまう。これは埃に含まれた酸化成分と塗装が、お互いに酸化し合い一体化してしまい、洗車用シャンプーだけでは完全に落とすことが難しいために起こる現象です。


では、なぜそういった事が起きるのでしょう?

 塗装の元となる塗料は色々な色彩を作るのに、顔料という着色剤を使用しています。そして着色剤は、金属系の成分を多量に含んでおり、「顔料=金属成分=酸化成分」と言えます。これが上記のような現象を起こす原因です。

 むろん顔料の酸化を抑制するため、各メーカーでは透明な樹脂塗料をかぶせて塗料の酸化を防止しようとはしているものの、その樹脂塗料自体が弱酸性を呈している場合は、酸化しやすい塗装ということになり、 新車を購入した際にコーティングの施工をすすめられた理由はここにあります。

 約4〜5年前から酸化しにくい、高耐久スクラッチシールドタイプクリアー層を持たせた塗装(耐スリ・アクリル系樹脂)が主流になり、その種類も多く開発されており、これからも増えつつあります。このようなキズが付きにくく酸化もしにくい万能塗装にも欠点はあります。



では、「酸化する」とはどういうことですか?


 簡単にいえば「酸化する=錆び始める」と言う事です。酸化が進むと、塗装表面の艶や輝きがなくなり錆びた釘のようにカサカサで、盛り上がり、表面のコートが取れて剥げてきます。塗装表面が剥げてしまえば、下地の軟らかい塗料が剥き出しとなり、砂、泥、酸性雨、SPM、DPM等にさらされ内部の塗装も酸化をはじめ、艶が消え、本来の色が落ちて白っぽく粉が吹いたようになり、触るとはがれ落ちてきます。

  機能にまったく問題のない車でも、外見がこの状態では乗りたがる人は少ないでしょう。

 また一般的には余り知られていませんが、塗装膜には目に見えない小さなピンホールが存在します。このピンホールの位置は不規則であり、穴が連続して重なることがあるため塗装の膜を何層にも重ねて塗る事により、防錆の役目を果たし得ることができます。重ね塗りの事ですが、むろん塗装の美しさを増すためにも必要なことです。

 それでも塗装表層膜のピンホール自体は剥き出しですのでやがて水の浸入を許し、その水分によって何れは、塗料は、酸化し始めます。色焼けや色やせと言われる状態は、つまり顔料(塗装)の酸化なのです。

 さて、ワックスを掛けると塗装のツヤが戻り、ツルツルした手触りに感じます。(あくまで一時的です)
それは市販されているワックス類(クリーナー)の多くが研磨剤を混入しているからです。ワックスを掛けると言う事は、酸化してザラついた塗料の表面をワックス(研磨剤)で削り取り、蝋(ロウ)で艶を出すことで、塗料の表面に極微細な傷を付けることになります。

 表面を守るつもりが、実は表面の酸化物を削り、内側の塗装に滑らかに感じるような浅く細かい傷が付きます。
 色焼けや汚れを取り、光沢のある新たな塗装表面が出るまで、研磨しているだけですので、酸化しやすい顔料を剥き出しにすることになります。それは結局、塗装の寿命を縮め、酸化汚れの付着を促進させるきっかけ作り作業をしているということです。艶を出す蝋の代わりに油成分を使っているワックスでは、酸化はさらに早まります。



正しい塗装保護とは?

 それは酸化した塗装、汚れ(砂、泥、DPM、SPM、油脂、油、鉄粉、等)を取り去り、酸化をしないものを塗装に結合させる事です。

 ARCシリーズの商品は、これを実現することができる材料です。


  自動車の塗装は「硬い」と思われていますが、そうではありません、 走行時の揺れに合わせて車体にも弾性が求められます。塗装を守るために硬いコーティングでガチガチに固めてしうと、塗装がひび割れたり剥がれたり、自動車の乗り心地にも影響がでてしまいます。 

また、普段の洗車でも簡単にキズが入り、そこから酸化が進むということもあるので、正しい塗装保護の方法を知ることが大切です。ARCのグラスコーティングは・・・続きを読む (ARCコーティング理論のページ)


2011年9月


コーティング


921-8044金沢市米泉町8-83TEL:076-244-6227FAX:076-244-6207メールを送る